2011年7月14日木曜日

浅間造とは

  • 浅間造りとは
浅間造は桁行五間、梁間四間の構造の上に更に社殿を構成する二重構造の神社建築。他の二重構造においても浅間造と言われる。浅間大社の社殿は浅間造で重要文化財に指定されている。


  • 浅間大社の浅間造
浅間大社の浅間造は徳川家康が造営したもので「富士山が正面に見える位置に上げ、お供え物をする」という意味があったと言われている。1604年から造営が始まり1606年に完成している。家康は富士山が好きであったと言われており、そのようなことも関係していると思われる。富士山を大切に思い、大宮(富士宮)を特別視したのかもしれない。

『富士曼荼羅図』にみられる浅間大社の浅間造(江戸時代)

  • 浅間造という名称
上の富士曼荼羅図でもみられる浅間造は、徳川家康による造営である。しかし当初は「浅間造」とは呼ばれていなかったようである。様々な書物ではこのように表記されてきた。

『大宮司別当公文案主連署造営見分願写』(1708年):「賽殿造」
『富嶽之記』(1733年):「本殿二重閣」
『駿河記』(1809年):「本社二階」

このように「二階」や「二重」などの用語にて表現されてきたようである。

  • 参考文献
建部恭宣,「浅間造の研究」1~10(論文)

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